隠された意味合い?
人々がすることには意味があると少し反省した話です。
人々がお札をつぶすわけ
前回の記事を書いた日の翌日、店内でBocarと何気なくお金についての雑談になりました。
自分「セネガル人ってほんとお札を大事にしないよね。あの目の前で手でお札握りしめて潰すのなんて見てられないよ」
Bocar「あーそれね!それニセ札チェックしてるんだよ!」
自「えっ?どうゆうこと?あれ単に雑に扱ってるだけじゃないの!?」
B「ちがうちがう笑 こーやって握り潰すでしょ?そんでゆっくり開いてくるのが本物の紙幣で、いつまでも潰れたままなのがニセ札ってわけ。
こういう土地柄だからね、みんなそうやってチェックするのがクセになってるんだよ」
自「へぇー!そうなんだ!でもたとえばお札の"すかし"とか見てチェックすればいいんじゃない?」
B「まぁ、それはそうだね(笑)。でもめんどくさいし、なんか人の目の前で疑ってる素振り見せるのも悪いじゃん?」
彼がなにげなく話してくれた人々の行動の理由に目から鱗が落ちる思いがしました。
やることにはワケがある
彼の話を聞いたとき、人々の行動の意味を考えずに無条件に批判していた自分がいたことを少し反省。
「お金は大切に扱われるべきだ」という自分の中の常識、固定された考えにとらわれてそこにある理由を考えなくなってしまっていたことに気づいたのです。
もちろん、キレイな紙幣がみんな好きなのに潰して確認するという方法をとることには矛盾も感じますし、すかしてみればいいとも思います。
ただ、自分の信ずるものに固執するあまり、現地の人々の行動に隠された意味に目がいかなくなってしまうことがあるんだな、と。
わたしもセネガルに来て1年半以上が経ちました。
まだまだこの国のことは殆ど知らないままなのに慣れてしまって、自分自身が来た当初のような新鮮な目で疑問を持てていないことを常々感じます。
もしかしたら人々の何気ない行動にビジネスのヒントが含まれているかもしれません。
批判ではなく、もっとフレッシュに色んなことを見なければいけませんね。
ときどき自分が違和感を感じていることをそのままにせず、その国の誰かに聞いてみるのも良いのかもとも思っています。
隠れたニーズを探るならこの本
ところで、上記のような人々の隠された意味合いやニーズを探るという面では以前に読んだ以下の本が参考になりました。
今回のようなことを機に、あらためて自分でも読み直してみようと思います。
サイレント・ニーズ――ありふれた日常に潜む巨大なビジネスチャンスを探る
- 作者: ヤン・チップチェイス,サイモン・スタインハルト,福田篤人
- 出版社/メーカー: 英治出版
- 発売日: 2014/03/18
- メディア: 単行本
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