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セネガルのビザ取得は必要?(暫定情報:2015年8月11日更新版)

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2015年の5月よりセネガルの入国ビザが不要になるというニュースがありました。 

blog.goo.ne.jp

実際のところどうなのでしょうか? 

 

以前ビザの電子申請も受け付けていた同国のビザに関するサイトにはこんな記述がなされています。

  • L'Etat du Sénégal a décidé de la suppression du visa payant sur le territoire national à compter du 1er mai 2015. 
    (セネガル国は2015年5月1日より領土での有料ビザ撤廃を決定しました)

有料のビザは撤廃されたと書いてありますが、ビザ自体がなくなったかどうかはよくわかりません

 

一方で在日セネガル大使館のサイトには

Les Japonais sont dispensés de visa pour entrer au Sénégal.

日本人の方はセネガル入国のためのビザは免除されます

とあります。やっぱりビザは不要になったのでしょうか?

 

これに関して、自分自身と身のまわりの体験談から、実際のところ現在どういう状況になっているのか情報共有がてら書いてみたいと思います。

なお、以下の内容はすべてタイトル時点までに手に入れた情報で、あくまで個人の経験に基づいています。

誤っているかもしれない情報も多く含まれるため、あくまで不明瞭な参考情報の一つとしてお読みくださればと思います

また、ご自身が体験された情報などありましたらぜひご連絡いただければ幸いです

 

空路は問題なし?

15年5月以降にセネガルに来られた方数人の話では、ビザが無くても問題なく入国できたとのこと。

空路では問題なく入国することができる様子です。

 
陸路は念のため事前確認を

これは私自身の体験になります。

今年の5月上旬にマリから"Kidira"の国境から入国しようとした時のこと。

わたしは「ビザが不要になった」とのニュースを基にビザなしで国境を通過しようとしました。

f:id:norimasa:20150812070355j:image

が、そこで担当官と以下のようなやりとりに。

担当官「おまえ、ビザないじゃないか。バマコ(マリの首都)のセネガル大使館に行ってないのか?」

わたし「えっ、だって5月からビザは不要になったんでしょ!?」

担当官「いやいや、ビザは有料でなくなっただけであってビザ自体は必要なんだよ。」
(「やれやれ、どうするかなこいつ」といった表情)

どういうことでしょう?ビザ自体は廃止されてないのでしょうか?

あわやの入国拒否!?との焦り。

最初は賄賂要求の口実か何かとも思いましたが、お金を要求する様子もありません。

担当官が入国審査事務所の中で同僚と話し合うこと30分。最後に入国スタンプを押してもらいセネガルに入ることができました。

このちょっとした事件を見るに、「ビザが無くても(なんとか)入国できる」とも言えそうな一方、担当官らの雰囲気としては「面倒だからとにかくスタンプ押していかせろ」という感じにも思いました。


上記の会話内容を鑑みるとと「ビザが必要なのかよくわからない」という可能性もありうると思いました。

 

いずれにせよ陸路での入国時は安全を期すために「陸路入国時は隣国のセネガル大使館に寄って確認しておく」ということがよいかと思われます。

 

やっぱりビザは必要?

さて、スタンプのみでの入国後も当然ビザのことは気になります。

そのため、確認をしようと入国管理局(DST:la Direction de la Surveillance du Territoire)に向かいました。

ちなみに、ビザの延長なども行うDSTの事務所は下記の場所にあります。

 

 

そこであらためて担当官に確認したところ、「やはりビザは必要」との回答。

 以前は顔写真をプリントしてある立派なものでしたが、無料化後は定型スタンプを押して必要事項を書き込む方式に変わったと聞きました。

 
でも取得・延長できない!!

必要と言われれば取らざるを得ません。さっそく申請することにしました。

申請のために提出したのは以下の書類

  • パスポートコピー(顔写真面、入国スタンプ面、以前のビザ面)
  • 賃貸契約書のコピー

この時わたしはまだ会社を設立していなかったため、「無職」という形で申請をしました。ただどこかで働いている場合は雇用契約書(写し)の提出を求められることもあるようです。

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DSTのビザ受付時間。曜日、時間が限られている。

 

しかし、この申請をするまでが大変でした・・・。

「今週は忙しいからまた来週来い」と言われ3回出直すはめに。(なんという時間の無駄!)

そして驚きだったのは、結局申請をしたあと2ヵ月ちかく経っても全く音沙汰がない。ということです。

申請時に、「審査をしたら連絡する」と言われてそれっきり・・・。

 

これは私に限った話ではなく、知人もビザの延長をしようと申請したものの何の連絡もなかったそうです。

 

これではビザを取ろうにも取得ができません。

 

ビザの延長はじっさい必要?

で、結局のところ「一度入国できたあとのビザ延長は必要か?」という話になります。

もちろん公式にはビザを延長することは必要なのかもしれません。

しかし、実際のところ一度入国してしまうとビザを確認される場面はほぼ無いというともいえそうです。(少なくとも私が滞在している半年の間には一度もありませんでした)

 

出国時にも空港で確認されることはないようです。(陸路はわかりません)

そして、「そもそも延長しようにもできない」という現状。

これらをふまえると「入国できてしまうと延長する必要性が低くなるのではないか?」ともいえるかもしれません。

 

まとめ

以上の事柄を改めてまとめると以下の通りです。

  • 空路はビザなくとも問題なく入国できる様子
  • 陸路の場合は事前に隣国大使館に確認した方がベター
  • ビザ取得・延長は申請できるものの受領できるかは不透明

 

さて、私自身はというと、その後法人を設立したため「外国人登録証」という長期ビザと同じような働きをするものの取得が義務となり、それの申請をしています。
(APIXの担当者によると取得できるまでビザが無くても問題ないとのこと)

なのでビザ云々はもはやあまり関係なくなってしまいました。

実際のところどうなのか?謎は明らかにならないままです。 

不明瞭な書き方ばかりですみません。

今回書いてきたように、正式な情報がわかりにくかったり、オフィシャルには言われていることも現場できちんとした運用がされていないこともあるため、不正確を承知で記事にしてみました。

もしなにか情報等ございましたらぜひお寄せいただければと思います。

この記事自体も、逐次アップデートしていく予定です。