ダカールでDELFを受けてきました。
フランス語能力の検定試験であるDELF B1を受けてきました。
そもそもDELFって?
試験申し込み
テストの申し込みは実施機関でもあるL’institut françaisで行っています。
試験の概要は同機関の以下のページに記載されています。試験の申し込み期間やスケジュールなども載っているので見ておきましょう。
Institut Français du Sénégal - DELF-DALF
サイト以外でもL’institut françaisで試験日程を常時張り出しています。
DELF/DALFだけではなくTCFなどその他テストの日程もあるので気になる方は要チェックです、
申し込み場所は図書館や劇場があるJoseph Gomis通り沿いのL’institut français本館受付です。
持ち物は以下の3つ。
- 証明写真(2枚)
- 身分証明書(パスポート)のコピー
- 受験料
注意すべきは受験料。例えば上記の案内のサイトではB1/B2 の受験料は「17 500 FCFA」となっていますが、今回行ってみると20 000 FCFAを請求されました。
お金は余分に持っていきましょう。
受付にて申請を申し出ると用紙を渡され、記入したものを提出するとその場で顔写真付きの受験票(Convocation)をもらえます。
顔写真付きの受験票。主要な情報は全て記載されている。
受験当日
当日の注意事項ですが、試験会場が行き慣れた本館ではないので注意しましょう。
Novotelとフランス大使館の間にあるギャラリーがある別館の建物になります(住所:3, rue Parchappe Dakar Plateau)
試験会場。Novotelの建物入口すぐ隣にある。
持ち物は以下の2つ。
- 受験票(Convocation)
- 写真付きの身分証明書
建物の前に受験者の名前と教室番号が書いてある紙が貼り出してあり、各々の部屋に向かいます。
ちなみに受験票には「8時半からテスト開始」と書いてありますが、実際には9時開始でした。
私が受けたB1の教室では20名ほどの受験者のうち半数が黒人、後の半分が白人・アジア人という構成で日本人は私を含め3名でした。
ちなみに午前中の筆記試験はセネガル人(女性)、午後はフランス人(白人)とセネガル人(男性)の方2人ペアでした。
試験4日前に起こったパリ同時多発テロの影響でL’institut français自体の活動は当日休みになっていたがテストは予定通り行われた。
いざテスト
DELF自体は日本でも行われており、セネガルのそれと大きく変わるものではありません。
午前中は筆記試験でリスニング→リーディング→ライティング(作文)と続きます。
いくつか気づいた点を挙げると
- リスニングテストの音源はCD。試験官の方が操作にマゴつき開始時間が遅れるが、そこはアフリカ式で柔軟に終了時間を遅らせて対応。
- 教室に時計がない。時計を持っていってなかったので時間が分からず反省。
- 教室後方のレバノン人(?)の男性2人が試験中にコソコソ話してたが、試験官はスルー。
教室での筆記試験が10時45分頃に終わると、続いてスピーキングの試験。
11時から16時まで各人の時間が割り振られており、自分の時間になったらテスト会場の教室に来て面接試験を受ける形になります。
もちろん時間までは自由に外出OK。
私は15時からだったので昼食を食べに出ました。
初めてのDELFで面接試験も初めてだったので、テスト前はとても緊張。
スピーキングのテスト内容はこのサイトなどにも詳しく記載してありますが、私の受けたB1は以下の3つです。
- 自己紹介(3分程度):
「それでは自己紹介をしてみてください」と言われ、適当に名前や住んでいるところを言っていたら1つ質問(「歳はいくつですか?」)を聞かれて終了。 - ロールプレイング(5分程度):
設定が書かれた何枚もの紙から2枚を引き、うち1つを選んで試験官とその場で会話を演じるというもの。今回わたしがひいたのは
「パリでタクシーをチャーターし観光地周遊をお願いしたが、一通りまわったがほとんど主要なものを見ていないことに気が付きました。けれども運転手は『もうひとまわりしたのでいいだろう』と主張しています。客側を演じてください」
「あなたはルームシェアをしています。今月の電話代がきましたが通常よりかなり高くなっています。あなたには身に覚えがありません。そして全部を支払うだけのお金がありません。ルームシェア相手と話し合ってください。」
とどちらもトラブル系。
優しそうなセネガル人のおじさま相手に電話代をしつこく要求します。 - 記事の解説と意見表明(7分程度):
試験会場に入るとまずいくつもの記事から2つを無造作に選ばされます。その中から内容を一目見て一つを選択。そこから別室に案内され10分間記事を読む時間を与えられます(要点を渡された紙にメモしてもOK)
その後あらためて試験会場に行き、前述の1,2をやってからこの項目となります。
「まず記事の要約説明→自分の意見表明→試験官からの質問に答える」
という形。
私の場合は「小学校低学年児童へ宿題を与えることの賛否」という内容で、試験官からは「日本では子供たちにたくさんの宿題が出ますか?」といった質問をされました。
受ける前はだいぶ緊張しましたが、試験官のセネガル人男性・フランス人女性の2人ともがとてもにこやかに対応して下さり、とてもリラックスしてテストを受けることができました。
試験後の流れ
今回、11月17日に受けたテスト結果はまだ出ていませんが渡された書類によると
- 12月7日:試験結果の貼り出しと証明書交付
- 2016年2月以降:合格証書の受取り開始
という流れになるとのこと。
全体的にはとてもスムーズに受けることができました。日本と比べても遜色はないのではないでしょうか?
今回私自身は受験してみて自分が勉強を怠っていたことを痛感させられました・・・。そういう意味でも定期的にテストを受けることは大切ですね!
フランス語のレベルチェックにぜひどうぞ。