ダカールで商売を。

日本の良さは西アフリカへ伝わるか?セネガルにて小売店を経営。つくり手と買い手をつなぎます。

ダカールでマラソンを(前半)

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2月14日にセネガルで行われたマラソン大会に参加してきました。

その様子をお送りします。

 

どんな大会なのか? 
大会の正式名称は「Marathon EIFFAGE de l'Autoroute de Dakar」。
 
フランスの大手建設会社EIFFAGE社*1が現在、セネガル政府からの委託を受け西アフリカ初となる有料高速道路(Autoroute de l’Avenir)を建設しています。*2
 
第一期工事が既に2013年に完了。2016年に第二期工事が完成する予定です。
その記念すべき道路の長さがちょうど42km・・・ということで企画されたのが今回のマラソン。
 
当然、レースは高速道路の上を走ります。
内容としてもマラソン、ハーフの他に10kmラン・10kmウォーク・5kmリレー、2kmキッズと多くの方が参加しやすいものとなっています。
 
ちなみに場所としてはダカールの市街からは遠く離れた場所で行われるため、この記事のタイトルは正確ではありません・・・。
 
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スタート地点にもなった「Centre de conference de diamniadio」は国際会議場でありかなり立派。
 
ノリと勢いで参加決定

「走ってみませんか?」

きっかけは1月に行われた日本大使館での新年会で、ある方にこう声をかけられた事に端を発します。

 

元々レースがあること自体は知っていたのですが、開店した直後だったこともありパスをしようと思っていました。

が、こう声をかけられて参加を決めたのはやっぱり心のどこかで気になっていたのでしょう。

 

マラソン自体は以前に香港でハーフを走った事があったのです。でも体力的にきつかった事もあり10kmでお茶を濁そうと考えていたのです。

 

そんな折、ついでなので知人も巻き込もうと思い声をかけていたところ「走るならハーフでしょ!」との声が。

 

思い出されるのは香港のこと。あの時の達成感と言ったらえもいわれぬものがありました。

ゴールした瞬間の「自分でも走りきれたんだ!」という嬉しさとも喜びとも限らない感覚、電気の様にはしったそれを今でも思い出します。

「言われたからには走るしかない!」

と気づけばオンラインで参加申し込みをしていました・・・。

ついでにパートナーのSeydinaも巻き込んでハーフを2人で走る事に。

 

それからは「昨日走った?」が挨拶代わりの言葉。

お店を閉めた22時から練習のためにランニングに出る、という日々が続きました。

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毎夜走った幹線道路沿いも今ではよい思い出。夜中に走れる治安の良さもダカールの良いところ。

 

レースの概要・事前の準備は?
ざっと箇条書きにすると以下の通りです。
    • 参加費:ダカール居住者は2,000F(≒400円)
      (フル・ハーフ・10km一律。非居住者は30~50€。それ以外のレースは無料)

    • 申し込み:インターネット公式サイト(クレジットカード決済)、もしくはダカール市内の数箇所から可能。
      申し込み後、期日内にゼッケンと特典の受け取りに行く。

    • 要件:特に無し。一般参加者は健康診断書の提出が義務。

    • 特典:大会Tシャツ(アシックス製)、ドリンクボトル、キャップ(ハーフの場合)
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どれもかなりしっかりした品質の特典。これで参加費約400円とは。
 

私の場合はインターネット上から申し込みをすると選手番号のメールが送られてきて、指定場所に赴くとゼッケンと特典を手に入れることができました。

特に問題なくスムーズに完了。

が、下記の記事の様に人によってはトラブルに巻き込まれることもあったようです。。。


ダカールマラソンが既にカオスと化している | アフリカ代行 セネガル支社
 
レース開始前の様子

当日は会場までシャトルバスがダカール市内30ヶ所以上から出ていました。

出発時刻は5:30、600、9:00の3本。レース開始時刻の8時に間に合わせるため6時のバスに乗り込みます。

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夜明けの遅いダカールはまだ真っ暗。気温もかなり低く寒い。

 

出発地点であるマラソン村に到着。

まだまだ薄暗い中、着替えなどの準備にいそしみます。

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大会Tシャツは赤10km、黄色ハーフ、緑色がフルに色分けされています。


その後も続々とレース参加者が到着。

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さすがアフリカ大陸でのレース。90%がアフリカ人、15%がヨーロッパなどの白人、あとの5%がアジア人といった感じです。

アジア人もそのほとんどは日本人で少し中国や韓国の方がいるといった構成。

ちなみに男女比は男性85%:女性15%という印象です。

女性の中でも多くはヨーロッパ人ランナーで、アフリカ人の女性はあまり見かけませんでした。

 イスラム教の国なので女性ランナーがヒジャブ(髪を隠す布)をつけながら走っていたりしたのが興味深かったです。

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今回のレース、参加者として不便を感じたのは「荷物の預け場所がない」という点でしょう。
本当はあったのかもしれませんが見つけることはできませんでした。
参加者の中でも何人かの方は荷物を背負って走っていました。
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いよいよレース開始

「荷物の預け入れ場所はどこだ?」「ゼッケンを止める安全ピンがない」なんてやっている間に近くの大型スクリーンでフルマラソンがスタートした様子が映し出されます。

急いでハーフの自分たちも移動。

スタート地点にはDJもおり、ノリノリの音楽に合わせて否がおうにもテンションが高まります。


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音楽に合わせて踊りだす人も。

スタート直前のこの高揚感もたまりません。

 

いよいよスタート時刻が迫ってきていました。(つづく)

*1:EIFFAGE社はセネガルで90年以上にわたる活動の歴史があるといいます。旧宗主国とのつながりの長さを感じますね

*2:厳密にはEIFFAGE社が建築、ファンディング、その後の運営まで請け負うPPP