ダカールで商売を。

日本の良さは西アフリカへ伝わるか?セネガルにて小売店を経営。つくり手と買い手をつなぎます。

税務署員がやってきた!

f:id:norimasa:20160812080718j:image

 

税務署の職員の方がやってきました。

不安と緊張の瞬間!

 

 

ある日のこと、ハンチングを被った男性が店の中を伺っています。手には書類のケース。

 

気になって「なにかお求めですか?」と声をかけたところ、

税務署の者です。店主さんはいらっしゃいますか?」との声。

 

「ついにきた!!」、緊張が走ります。

 

やましいことはないけれど・・・。

 

正直なところ、色々な行政面での不備も指摘されるセネガル
「あんまり大きな会社じゃない限り、職員がわざわざ来てまでチェックされることはないんじゃないか?」
なんて思っていました。

 

今でこそきちんと申告をしていますが、開業後のバタバタの中、税金関係の手続きは1番あとまわし。


でもやっぱりこうしてちゃんとチェックしに来るのですね。やってなかったら危なかった・・・。


税問答


「まず最初にあなたの会社の概要を伺っていきます。あと納税の証明書も見るので準備しておいてくださいね。だいたいみなさんあるべき額に対して過少申告なんですよ」
と切り出した税務署員の方。

 

こういわれるとやっぱり心配になります。

 

応対するのはSeydina。最初に私たちの売り上げや家賃などの経費についての質問。
時々、支払いの領収書の提示を求められます。
手元の紙に聞いた情報を色々メモしている様子。

 

ある程度聞かれたところで納税の書類の提示を求められます。

 

目にしたとたん、彼の目が曇ります。

 

「これは・・・」

この時は本当に緊張でいっぱい。


追加の税金とかかかったらどうしよう。この間だってかなりの額払ったのにイヤだな・・・」なんてことで頭がいっぱい。
隣のSeydinaも表情がこわばっています。

 

「あなたのところ・・・」

「はい」

税金払いすぎですね!

「へっ?」

「払いすぎですよ。あなたのところの規模なら本当はもっと納税額は少なくて済むはずです

 

思ってもいなかったことを言われてびっくり。


それまでの緊張が一気にとけて、安心からか頬がゆるみます。はたから見ると相当アホな顔をしていたでしょう。


よくよく聞いてみると、確かにやり方を変えることでもっと少ない金額で済むところを多く払っていたようです。

 

その後も1時間ほど色々と教えてもらいます。税務署員から節税方法を教えてもらうという少し変な、けれどもものすごく贅沢な時間を過ごしました。

 

不安もあって最初は強面の方に見えましたが、実際とても親切でいい方だったんですね。

 

あなたのところは他とは違う面白そうなビジネスをしてるようだから頑張りなよ!税金を払うのも大事だけど、適度に納めてあとはお客さんやスタッフに還元してあげなきゃね!
とのコメントと共に去っていかれました。

もう拝みたいぐらいです。

 

税金、ちゃんと払わなくてはいけませんね。