ダカールで商売を。

日本の良さは西アフリカへ伝わるか?セネガルにて小売店を経営。つくり手と買い手をつなぎます。

日本食のテスト販売にチャレンジ。

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日本食のテスト販売をはじめました!経緯とおもわぬ反響について。

 
 「ところで日本の食べ物はないの?」

開店してはや3ヶ月が経ちました。おかげさまでセネガル人や日本人のみならず、ダカールに住む外国人の方(レバノン、フランス、台湾、その他アフリカ諸国etc)にもご来店いただけています。

 

そうした外国人のお客さまや、前回の記事にも書いたような日本に関係あるセネガル人の方に聞かれるのは「日本の食べ物は売っていないの?」ということ。

 

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「(外食で)日本食を食べたい!」というお客さまには日ごろお世話になっている「和心」さんをご案内

セネガル人のお客さまの中には「日本も中国も一緒でしょ?」との事を言うお客さまも中にはいるなど、商品そのものだけを見ているお客さまが多い印象ですが、上記の様な方たちにとっては「日本人がやっている店」という感覚が強いよう。

 

「日本のものを売っている」という印象が強いため、「やっぱり日本といったら食べ物でしょう!」ということでリクエストを受けることが多かったのです。

 

食べるだけじゃなくて作りたい!

ダカールには現在、5つ以上の寿司屋(非日本人経営)があります。

和心」さんの様に日本人による日本食のお弁当販売をされているところもあり、さらにはレストランも開業されるとのことで日本食自体を食べる場所がないわけではありません。

でも、上記の様なお客さんに話を聞くと。「日本食を自分でも作って食べたい」というニーズもあるのだということに気づかされました。

 

お寿司を作りたいのよ!」「お味噌汁を自分で作って飲んでみたいわ

なんて声を常々頂いていたんですね。

 

海外における日本食文化って、寿司レストランやラーメン屋など「外食」として定着しているイメージがあったのですが、「内食」として取り入れられている側面もあるんだなぁ、ということは意外でした。

 

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中国人経営の店などで一部の食材は購入可能。

ダカールでは一部の店で醤油(中国製のものだけでなく日本製のものも)などは買えるのですが、ちゃんと日本の料理を作ろうと思ったらまだまだ十分な種類のものが手には入りません。

 

そのため、「日本」という弊店の表記を目にしたお客さまは日本の食べ物を要望されたのでしょう。

 

インターン生が売り場作りにチャレンジ

実は日本食の販売自体は開店前からアイデアとしてあり、下調べなどは行っていました。

ただ、開店以後ほかの事に手をとられまったく実現の目処がたっておらず・・・。

そんなところに颯爽と現われてくれたのが、私たちの初めてののインターン生であるFさん。

 

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什器のイメージを打ち合わせ。Fさんは仏語があまりできなかったのにも関わらず、最終的に職人さんから「セネガル人女性よりもハードな値段交渉をする女性だ!」と言わせるほどに(笑)

 

一部の商品をハンドキャリーで持ってきてくれるだけでなく、展示用の什器を職人さんと交渉して作ってくれるなど大活躍してくれました!

 

彼女がいなかったらいつ開始できていたことか・・・。本当にインターン生様様です。。。

 

セネガル人が興味津々!だけど・・・。

今回はテスト販売という形。

品揃え、価格ともにお客さまの声を聞きながら本格販売の是非や今後の展開について考えていければと思っています。

「日本人の方や諸外国の方がきたら、話を聞いてみよう。」

なんて、思いながらのんびり構えていたら、並べて少し経った日からセネガル人のお客さまがみなものすごく日本食に興味津々。

 

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売り場作りの様子。店入り口に売り場を設置した事が思わぬ反響に・・・。

 

セネガル人は食に保守的」という話はこちらですごくよく聞きます。

なので基本的に関心は示されないだろうな、と思っていたんですね。「日本の食べ物や調味料ですよー」と言えばやりとり済むかなと思っていました。正直なところ。

 

ところがどっこい、ふたを開けてみるとみなさん「で、これはなに?」「あれはなに?」と質問攻め。

予想以上の興味っぷりに驚きました。

 

が、それだけでなく露呈したのは準備不足。

 

「"みりん"てフランス語でなんて言うんだっけ?」という言葉の問題がまず第一。

自分のフランス語力の無さがもろに出ます・・・。

 

で、そこでとりあえず和仏で調べた言葉を伝えてもあまり意味はないんですね。特に調味料は「それがどんな味なのか?どういった料理で使うのか?」という説明がさらに求められます。

 

通常の製品であれば、こうしたのは言葉の堪能な現地スタッフたちに任せるのですが、こと食に関しては彼らも味わった事がありません。そのため説明にかなり苦労しています。

 

ここら辺に関してはどうするか、正直なところ迷っています。

「スタッフみんなを日本食料理屋に連れて行くべきなのか?でもそれだと経費が・・・(日本食料理屋は高い)」

なんて迷う日々が続いています。

 

でも、なんだか嬉しかったですね。セネガルの方たちにも興味をもってもらえたこと。

 

「このセネガル料理にはポン酢が欠かせないんだ!」

なんて言われるようになったら面白いんですが。

 

また、こうして販売した日本食に関してもPOSで購入者の方の属性を蓄積していきます。

「西アフリカ(セネガル)ではどんな方が日本食を購入していくのか?」について、販売実績をもとに情報発信をしていければと考えています。

(テスト販売などにお力添えいただける日本企業のみなさま、いつでもご連絡ください!)