ダカールで商売を。

日本の良さは西アフリカへ伝わるか?セネガルにて小売店を経営。つくり手と買い手をつなぎます。

会社ができました。

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少し前のことになりますが先日、登記が完了し無事に会社が設立できました。

回り道、遠回りの末に立てたスタート地点

「創立」といっても大げさな何かがあるわけでもなく、登記を依頼していた公証人から関連書類を渡されるだけ、といえばただそれだけです。

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公証人より渡される定款

 

でもそこは自分たちが初めてつくった会社。

そもそも事業を行うかどうかという点でも迷いましたし、どんな名前にするか資本はどうするかなども自分たちなりに必死に考えてきました。

渡されたのはただの紙かもしれませんが、そこには自分たちが込めてきた時間と想いがつまっています。

黄色い厚紙に挟まれた定款を見たときに、「ついにスタートを切ったのだ」という感慨が込みあがってきます。

 

個人的にも、学生の自分がルワンダインターンをし、「アフリカでビジネスがやってみたい!」という想いを持ってから5年の月日が流れていました。
これがあくまでもスタートであり、本格的に大変なのはなによりも継続していくことであるというのは頭では分かっています。

 

ですが、そのスタート地点に立つまでに多くの紆余曲折や悩み、遠回りがありました。まだ自分の人生ではこれはゴールではなく中間地点なのでしょうが、これまであった色々なことがとはいえ一つの「結節点」として形になったのでした。

そしてこの結節点は、法人という仮想人格に対して自らが共同代表として責任ある立場になった瞬間でもありました。なにかおのずと背筋の伸びる思いがしました。

そしてニート脱出へ

くわえて「自分はニートではなくなったんだな」という感覚が、法人設立に伴う実感として心に浮かんできました。

ちょうど国境を越えたり、ビザの更新をはじめとした公的な届を出す機会が多い時期でした。その度に「お前の職業はなんだ?」と質問を受けるのですが、これに少し苦慮していたのです。
学生でもなく、旅人ともいえない。働いているわけでもありません。「職はない、失業中なんだ」と答える度に係官が、「じゃあお前はこんな地球の裏で何をしてんだ?」という目で訝しげに見てきます。
小売をやろうと最終的に事業化を決める前のことでもあり、「おれはこんなとこで何してるんだろうか?」とそれら視線をそのまま受け取り考えたこともありました。

が、今回晴れて法人ができたことにより、これまで浪人といおうか、ニートというおうかといった具合だった身分が曲りなりとも名乗るようなものができたのです。
まぁ、まだ事業が始まっていないので収入がないことには変わりないんですが。

ニートから「共同経営者(無収入)」となりました。

鶏、鶏、鶏

この日、何かお祝いでもしようかということでパートナーと鶏肉の食べ放題を食べに行きました。

普段は行かないような高級な店内には満員の人が。

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オシャレな店内。平日にも関わらずこのあと全席満員に。

 

共同経営者である相手はムスリムであり、自分自身もセネガルに来てからは元々好きではなかったアルコールを飲むことを止めているため、お酒ではなくノンアルコールでの乾杯となりました。

 

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ポテト、サラダ、ドリンクがついて約6,000CFA(≒1,200円)

 

肝心の鶏の味ですが、正直こちらの鶏は全身が胸肉のようにパサパサしていることもあり、ちょっとイマイチ。
なんて思いつつ1人2羽分ぐらいは平気で食べました。

 

さて、これからがスタートです。